2026-11-02 フラウンホーファー研究機構
ドイツのフラウンホーファー・セラミック技術・システム研究所(IKTS)とフライベルク工科大学は、廃棄電子機器に含まれるネオジム磁石から、ネオジム、ホウ素、鉄などの有価金属を高純度で回収する新しいリサイクル技術を開発している。対象は主に廃棄パソコンやノートパソコンのハードディスクドライブ(HDD)で、2種類の処理方法を検討している。第1は塩化アンモニウムを用いる固相塩素化法で、従来の塩酸を使用せず、比較的少量の薬品で磁石中の金属を効率的に塩化物として分離する。第2は電気化学的処理法で、磁石粉末からホウ素を溶液として抽出し、濃縮して化学・製薬産業などで利用する。さらに、湿式冶金技術によってネオジムと鉄を選択的に分離・精製する。回収資源は化学、製薬、水素、肥料産業への供給を目指す。EUの4年間のNEO-CYCLEプロジェクトとして進められ、パイロットプラントの計画も進行している。レアアースの海外依存を低減し、資源循環型産業の構築に貢献する成果である。

© Fraunhofer IKTS
In the NEO-CYCLE project, researchers are developing a new process to recover resources such as neodymium, boron and iron from end-of-life hard drives for use in new, high-quality products.
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