ODA(The project for Capacity Development of Public Service Broadcaster of Ukraine)
- 国名 ウクライナ [協力地域地図]
- 協力期間 2016年11月~2019年4月
- 事業 技術協力
- 課題 ガバナンス、情報通信技術
プロジェクトの紹介
ウクライナのメディアは、少数のメディア・コングロマリット(複合企業)が主要メディアを独占し、情報を統制していることから、表現の自由が阻害されていると言われています。マスメディアが権力の監視や、国民の知る権利の保障など本来の役割を果たすには、政府および市場から独立した公共放送局の育成が喫緊の課題です。2017年1月にキエフの国営テレビ局を核に、32社を統合したウクライナ放送局(PBC)が設立されましたが、政府の広告塔のイメージが強く視聴率は低迷しており、スタッフの能力向上とコンテンツ改善が急務となっています。この協力では、PBCスタッフに対し放送機材の運用・維持管理能力の強化、教育番組制作能力の強化、災害時、非常時の報道体制の構築を支援します。これにより、PBCがウクライナ全土において信頼されるマスメディアのモデルとなることに寄与します。
協力現場の様子
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キャプション
- 2017年1月から公共放送局として再出発したUA:PBC(ウクライナ公共放送局)。(写真提供:(一財)NHKインターナショナル)
- スタジオの放送設備。ソビエト連邦時代に導入された機材の更新が課題に。(写真提供:(一財)NHKインターナショナル)
- 現在の機材についても、放送局内での管理体制を見直すことに。(写真提供:(一財)NHKインターナショナル)
- 教育番組制作の研修。NHK番組を参考に新番組を制作することで、職員の能力向上を図る。(写真提供:(一財)NHKインターナショナル)
- イワノ・フランキフスク支局を視察。全国ネットの構築に向け、27地方局と本局との連携強化を目指す。(写真提供:(一財)NHKインターナショナル)
- 本邦研修でNHKの上田会長を表敬訪問。公共放送のあり方をめぐって意見交換する。(写真提供:(一財)NHKインターナショナル)
- 本邦研修では、災害時のNHK報道についても学ぶ。(写真提供:(一財)NHKインターナショナル)