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シールドマシンのUターン施工

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首都高のつくる技術

2018/11/18 首都高

シールドマシンのUターン施工とは、並行する一方のシールドトンネルを掘削した後、到達立坑で180度回転させて、他方のシールドトンネルを掘削する位置まで移動させ、再掘削する工法です。主な手順は以下のとおりです。


左上:シールド機引き抜き、右上:方向転換開始、左下:回転、右下:位置を決める

中央環状新宿線(山手トンネル)では、地上の幹線道路に合わせた複雑な線形条件を有していることから、工区毎にシールド径が異なり、短い工区による発注になりがちでした。

一般に、1台のシールドマシンで1km程度以上掘進しないとコストが割高になるため、シールドマシンのUターン施工を行うことにより、430~770m程度の1kmに満たない短い工区でも、概ね1km以上をマシン1台で掘削することが可能になりました。

また、中央環状新宿線の一番南側に位置する大橋シールドは、用地幅の関係で、並行する2本のシールドトンネルが上下に位置することになりました。

そこで、通常の平面的なUターンに加えて、シールドマシンを上下方向に移動させるジャッキダウン工を行いました。ジャッキダウン工は400tジャッキ14台を駆使し、重さ約2,000tものシールドマシンを7時間かけて立坑の底まで23m、吊り下ろしました。シールドマシンを吊り下ろした後、立坑の底で平面的なUターンを行いました。


直径13m前後、重さ2,000~3,000tもの巨大なシールドマシンの回転は世界的にも前例がなく、
中央環状新宿線(山手トンネル)では、5工区でUターン施工を行っています。
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