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会津鉄道株式会社 会津線の列車脱線事故(令和元年11月27日発生)

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2021-02-18 運輸安全委員会

概要

会津鉄道株式会社の会津田島駅発会津若松駅行き2両編成(ワンマン運転)の上り第2302D列車の運転士は、令和元年11月27日(水)5時50分ごろ、塔のへつり駅~湯野上温泉駅間の左曲線(以下、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)を速度約60km/hで走行中、前方の線路内に流入していた土砂を発見したため、非常ブレーキを使用したが、列車は土砂に乗り上げて先頭車両の全4軸が脱線した。
列車には乗客11名及び乗務員1名が乗車していたが、負傷者はいなかった。

原因:

本事故は、鉄道沿線の斜面が崩壊し、線路内に流入した土砂等に列車が乗り上げて脱線したものと推定される。
斜面が崩壊して線路内に土砂等が流入したことについては、同斜面の上部にある福島県道347号に埋設されている水路が経年等による劣化により強度が低下して破損したため、漏水が発生し、崩積土層である同斜面内に水が浸み込み含水量が高まって不安定な状態となったことから発生したものと考えられる。
水路が経年等による劣化により強度が低下して破損したことについては、水路の管理を適切に行っていなかったことが関与した可能性が考えられる。

報告書番号:RA2021-1-3
発生年月日:2019年11月27日
区分:鉄道
発生場所:会津線 塔のへつり駅~湯野上温泉駅間(単線) [福島県下郷町] 西若松駅起点24k556m付近
事業者区分:第三セクター
事業者:会津鉄道株式会社(法人番号 3380001017143)
事故等種類:列車脱線事故
都道府県:福島県
死傷者数:なし
公表年月日:2021年02月18日
報告書(PDF):公表説明資料

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