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JR貨物 函館線 森駅~石谷信号場間(複線)で発生した列車脱線事故(令和6年11月16日発生)

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2026-05-28 運輸安全委員会

2024年11月16日、JR貨物の名古屋貨物ターミナル発札幌貨物ターミナル行き第3087貨物列車が、函館線森駅~石谷信号場間の鷲ノ木道路踏切を通過後に非常停止し、5両が脱線、列車の一部が分離した。調査の結果、踏切内の右側レールが約4mにわたり破断・欠損し、その上を車輪が通過したことで脱線したと推定された。レールは腹部と底部が著しく腐食しており、断面減少によって強度が低下していた。腐食の背景には、近隣漁港へ向かう貨物車両から海水が繰り返し踏切へ落下し、塩分が蓄積していた可能性が指摘された。また、従来の検査ではレール底部や腹部の腐食状況を十分把握できていなかったことも事故要因とされた。海塩環境下での鉄道インフラ維持管理の重要性を示す事例である。

JR貨物 函館線 森駅~石谷信号場間(複線)で発生した列車脱線事故(令和6年11月16日発生)

<関連情報>

概要
日本貨物鉄道株式会社の名古屋貨物ターミナル駅発札幌貨物ターミナル駅行き21両編成の下り第3087列車は、令和6年11月16日(土)、函館線の森駅を定刻(01時35分)に通過し、森駅~石谷信号場間にある鷲ノ木道路踏切道を速度約75km/h で通過後、非常ブレーキが作動したため停止した。
停止後、列車の運転士が降車して確認したところ、13両目、16両目、18両目、20両目及び21両目が脱線していた。また、20両目と21両目との間で列車が分離していた。
列車には運転士1名が乗務していたが、負傷はなかった。

原因
本事故は、列車が半径600mの右曲線内にある踏切を通過中に、右側のレールが約4mにわたり破断・欠損し、欠損したレール上を車輪が通過したため、5両の貨車のうち9本の輪軸が右又は左に脱線したものと考えられる。
同レールが破断したことは、同レールの腹部及び底部が激しい腐食により減肉し、断面減少により輪重等に対する強度が大幅に低下していたことによるものと考えられる。
同レールが激しく腐食していたことについては、同踏切において、同踏切付近の道路縦断線形の影響により、近隣の漁港関係の貨物自動車の通過の際に積荷からの海水の落下が繰り返されていたことで、踏切内に塩分が持ち込まれていたことが影響した可能性があると考えられる。また、踏切内のレールの検査は行われていたものの、レール底部及び腹部の腐食や減肉の状態を十分に把握できていなかったことが関与したものと考えられる。

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