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日本貨物鉄道株式会社 山陽線の列車脱線事故(令和3年12月28日発生)

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2023-03-30 運輸安全委員会

概要

報告書番号:RA2023-3-1
発生年月日:2021年12月28日
区分:鉄道
発生場所:山陽線 瀬野駅~八本松駅間[広島県広島市](神戸駅起点284k630m付近)
事業者区分:貨物鉄道
事業者:日本貨物鉄道株式会社
(法人番号 7011001068366)
事故等種類:列車脱線事故
都道府県:広島県
概要:
日本貨物鉄道株式会社の広島貨物ターミナル駅発東京貨物ターミナル駅行き25両編成の上り第1068列車は、令和3年12月28日(火)、広島貨物ターミナル駅を20時15分に出発した。瀬野駅通過後、前頭機関車は13ノッチ、最後部に連結した補助機関車は12ノッチを投入し、速度約52km/h で走行中、前頭機関車の運転士がブレーキ管圧力計の急降下、急上昇を認めたと同時に、ブレーキが作用し同列車は停止した。輸送指令の指示により前頭機関車の運転士が降車して列車を点検したところ、12両目(車両は機関車を含め前から数え、前後左右は列車の進行方向を基準とする。)の前台車の全2軸が左側に脱線していた。
列車には前頭機関車に運転士1名、最後部の補助機関車に運転士1名が乗務していたが、負傷はなかった。
原因:
本事故は、列車が半径300mの右曲線を通過した際に、事故現場付近においてコキ106形式の貨車前台車第1軸の外軌側の輪重が減少したことに加え、内軌側輪重の増加により外軌側の横圧が増加し、外軌側車輪がレールに乗り上がったことにより脱線したものと考えられる。
外軌側の輪重が減少したことについては、12フィートコンテナ単体での管理目標指針である左右偏積率10%を大きく超過したコンテナが複数積載されたことにより輪重のアンバランスが拡大したためと考えられる。
左右偏積が発生したことについては、
(1) 利用運送事業者、荷主、積込会社等の関係会社間で、偏積に関する情報が共有されていなかったこと、
(2) コンテナに積込・施封された後の積荷に関する偏積の確認体制が十分でなかったこと、
(3) 偏積が確認された場合、原因究明や再発防止策を講じる仕組みがなかったこと
から、これらの要因が重畳したことによるものと考えられる。
死傷者数:なし
公表年月日:2023年03月30日
報告書(PDF):公表説明資料

 

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