2026-09-30 土木研究所
土木研究所iMaRRCと日本アスファルト乳剤協会は、舗装道路の表層機能を維持し、舗装寿命を延ばすための表面処理工法の適用性を検討した。表面処理は、路面を更新するだけでなく、舗装材料の劣化防止や路面からの浸水を抑えて損傷の進行を遅らせる予防的修繕工法として期待されている。本研究では、試験舗装などから得られたひび割れ等の路面性状データを分析し、初期の損傷状態ごとに区間を分けて劣化曲線を作成することで、舗装のライフサイクルを評価できることを示した。3年余りの追跡調査に加え、試験舗装の供用7.4年までの結果を整理し、損傷段階に応じた表面処理工法の適用時期や工法設計、施工時の留意点、再塗付など維持管理の目安を検討した。さらに、これらの知見を「表面処理工法の設計・施工ガイドライン」(案)として取りまとめ、舗装の予防保全・長寿命化に活用できる技術的基盤を示した。

<関連情報>
- https://thesis.pwri.go.jp/public_detail/1003236/
- https://thesis.pwri.go.jp/files/3458088426abb6f837d793.pdf
舗装路面機能保持のための表面処理工法の適用性に関する共同研究報告書
共同研究報告書 第642号 2026/09/30
iMaRRC
新田 弘之、佐々木 厳
日本アスファルト乳剤協会
平岡 富雄、永原 篤、松井 伸頼
抄録
表層機能の保持を適切に行い舗装の延命を図ることが重視されるようになり、予防的な修繕工法として表面処理工法が期待されている。表面処理工法は、路面の更新効果とともに、材料劣化防止や遮水による損傷進行抑制が見込まれる。その活用においては、まず路面損傷状態とその進行程度を的確に評価し、工法適用条件を判断する必要がある。本共同研究では、試験舗装をはじめとした様々な試験から得られたひび割れをはじめとした路面性状データをもとに、初期損傷状態ごとの区間分割による劣化曲線を生成してライフサイクルを検討できることを示した。本報告書は、共同研究期間に得た3年余りの追跡調査に加えて、試験舗装供用7.4年までの結果を加えた一連の調査結果として集約整理する。さらにこれらの知見をもとに、舗装の損傷段階をはじめとした表面処理工法の適用の目安、工法設計の考え方、施工における留意点、再塗付等の維持管理の目安などを、「表面処理工法の設計・施工ガイドライン」(案)としてまとめ報告する。

