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肥薩おれんじ鉄道 肥薩おれんじ鉄道線 野田郷駅構内で発生した列車脱線事故(令和6年9月24日発生)

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2026-02-19 運輸安全委員会

肥薩おれんじ鉄道株式会社の肥薩おれんじ鉄道線で、八代発川内行き下り第6131D列車(1両編成)が野田郷駅構内を走行中、前台車2軸が左側へ脱線した。乗客11名と運転士1名に負傷はなかった。原因は、分岐器通過後の半径350m右曲線で軌間変位が拡大していた区間に列車が進入し、レールの小返りや横移動により軌間が動的に拡大、右車輪が軌間内に脱線したことと推定される。その後、右レール継目板への衝突で左車輪も乗り越え脱輪した。不良まくらぎの多発による締結力低下が背景にあり、当該区間は検測上の「分岐群設定範囲」に含まれ静的検査対象外だったため、異常が把握されていなかった。

肥薩おれんじ鉄道 肥薩おれんじ鉄道線 野田郷駅構内で発生した列車脱線事故(令和6年9月24日発生)

<関連情報>

概要
肥薩おれんじ鉄道株式会社の肥薩おれんじ鉄道線八代駅発川内駅行き1両編成(ワンマン運転)の下り第6131D列車の運転士は、令和6年9月24日(火)11時34分頃、野田郷駅構内を速度約35km/hで惰行運転中、11イ分岐器を通過後に通常とは異なる動揺を認め、その後に衝撃を感じたため非常停止手配を執って列車を停止させた。停車後に運転士が列車を確認したところ、前台車の全2軸が左側に脱線していた。
列車には乗客11名及び乗務員(運転士)1名が乗車していたが、負傷者はいなかった。

原因
本事故は、11イ分岐器通過後の曲線半径350mの右曲線内において、軌間変位が拡大していたところに列車が進入した際、レールの小返りや横移動等により軌間が動的に拡大したことで、同列車の前台車第1軸の右車輪が軌間内に脱線したことによるものと推定される。その後、軌間内に脱線した右車輪が右レールを押し出すように走行し、右レールの継目板に衝突した際の衝撃で左車輪が左レールを乗り越えて脱輪したものと推定される。
本事故現場付近において、本事故発生前に軌間変位が拡大していたことについては、11イ分岐器通過後の右曲線(曲線半径350m)からその後の直線にかけて不良まくらぎが多く、レールの締結力が低下した状態にあり、列車が通過する際に外軌側の左レールに列車の横圧が繰り返し作用することで左レールが外側(左側)に変位したことによると考えられる。
また、本事故現場付近において、軌間変位が拡大していたことを肥薩おれんじ鉄道株式会社が把握していなかったことについては、本事故現場付近が分岐器近傍にあり、軌道検測車による動的な軌道検測において整備基準値超過箇所を出力しない「分岐群設定範囲」に含まれていた一方で、分岐器内ではなかったことから静的な軌道変位検査の対象となっていなかったことによると考えられる。

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