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インドネシア初となる地下鉄開通:ジャカルタ都市高速鉄道(MRT南北線)開業式典

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~オールジャパンの支援による地下鉄開業~

2019-03-25 JICA

3月24日、インドネシアの首都ジャカルタにおいて、同国初の地下鉄となるジャカルタ都市高速鉄道(MRT南北線)の開業式典が開催され、翌25日から運行開始となりました。

開業式典

開業式典には、インドネシア側からはジョコ・ウィドド大統領、スリ財務大臣、ブディ運輸大臣、アニス・ジャカルタ首都特別州知事、ウィリアム・ジャカルタMRT運営会社(PT Mass Rapid Transit Jakarta: MRTJ)社長らが、日本側からは石井正文駐インドネシア日本国大使、篠原国土交通審議官、田中国際協力機構(JICA)理事に加え、本事業の建設等を請け負った建設会社等の代表者が出席しました。

自動改札機を通るジョコ大統領

JICAは、ジャカルタの南北を結ぶ都市高速鉄道システムの建設を円借款により支援しました。2006年11月に円借款貸付契約に調印し(注1)、ジャカルタ市南西部のルバックブルスから市中心部のブンデランHI(Hotel Indonesia)を結ぶ15.7kmの区間(フェーズ1区間)の整備を一貫して支援してきました。

JICAはこれまで、円借款を活用して世界各国の地下鉄建設を支援していますが、ジャカルタ都市高速鉄道は、土木工事、車両納入、電機・機械システム等の整備の全てを日本企業が実施したオールジャパンによる地下鉄建設事業です。

ジャカルタ首都圏では人口増加が顕著であり、経済活動の集積地であるジャカルタ中心部への通勤者数も年々増え続けています。また、同首都圏では旅客・貨物輸送の大部分を道路交通に依存しているため、深刻な交通混雑が引き起こされており、投資環境の悪化や排気ガスによる大気汚染にも影響しています。今回のジャカルタ都市高速鉄道の開通によって、自動車交通から公共輸送へのモーダルシフトを図り、増加する輸送需要への対応、交通混雑の緩和、投資環境の改善、環境負荷の軽減が期待されます。

JICAは今後、延伸区間であるブンデランHIからジャカルタ市北部のカンプンバンダンの都市高速鉄道建設(フェーズ2区間:7.8㎞)も、円借款により継続して支援していく予定です(注2)。

(注1)2006年11月に18億6,900万円を限度とする円借款貸付契約(エンジニアリング・サービス借款)に調印、さらに2009年3月に481億5,000万円、2015年12月に752億1,800万円を限度とする円借款貸付契約(本体借款)に調印。

(注2)2018年10月には延伸区間を対象として700億2,100万円を限度とする円借款貸付契約に調印。

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