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京成電鉄株式会社 本線の列車脱線事故(令和2年6月12日発生)

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2022-03-24 運輸安全委員会

概要

報告書番号:RA2022-2-1
発生年月日:2020年06月12日
区分:鉄道
発生場所:本線 青砥駅構内[東京都葛飾区]
事業者区分:大手民鉄
事業者:京成電鉄株式会社(法人番号 7010601012155)
事故等種類:列車脱線事故
都道府県:東京都
概要:
京成電鉄株式会社の京成高砂駅発羽田空港第1・第2ターミナル駅行き8両編成の上り第1022N列車は、令和2年6月12日、京成高砂駅を定刻(10時13分)の約1分遅れで出発した。列車は、青砥駅のプラットホームに速度約30km/hで進入中、非常ブレーキが作動し、停止目標位置の約44m手前に停止した。なお、非常ブレーキは、車掌が列車の異常な揺れを感知し車掌弁を引いて作動したものであった。
停止後、車掌が列車の側面を確認したところ、7両目が右側に傾き、脱線していた。その後、同社社員が脱線状況の確認を行ったところ、後台車の右前方の側ばりに亀裂が入っていることを確認した。
列車には、乗客約100名、運転士1名及び車掌1名が乗車していたが、負傷者はいなかった。
原因:
本事故は、台車の側ばりの下面から側面上部に達する亀裂が発生・進展した状態で走行したため、台車前軸の輪重のアンバランスが大きくなり、右側車輪の輪重が減少した状態で曲線を通過したため、横圧が増加したことにより右側車輪がレールに乗り上がり、脱線防護ができなくなる脱線防止ガードレールの終端である青砥駅方端部付近で、脱線したものと考えられる。
台車前軸の輪重のアンバランスが大きくなったことについては、亀裂によって側ばりの強度が低下して、上下荷重を分担できなくなっていたためと考えられる。
また、側ばりに亀裂が発生したことについては、側ばり内部の補強板溶接箇所に応力が集中したことにより局所的に高い応力が発生し、それが亀裂の起点となって疲労破壊により亀裂が進展した可能性が考えられる。
事業者の定期検査において亀裂の進展を発見できなかったことについては、本事故発生前直近の全般検査時には、既に側ばり下面の表面に亀裂が達していた可能性が考えられるが、その亀裂は開口していなかった可能性があること、及び側ばりの磁粉探傷検査箇所が詳細に示されていなかったことにより、亀裂を発見できなかった可能性が考えられる。
死傷者数:なし
公表年月日:2022年03月24日
報告書(PDF):公表/説明資料

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