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可溶化装置を用いた高効率嫌気性消化システムによる脱水性能の改善について

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2020-09-24  日本下水道事業団 〇熊越 瑛 ・島田 正夫 ・桑嶋 知哉
三菱化工機株式会社 前田 良一
九州大学 白鳥 祐介
唐津市 平川 博紹
国土技術政策総合研究所 松橋 学

はじめに

高効率消化システムによる地産地消エネルギー活用技術の実用化に関する実証事業

◇研究名称 高効率消化システムによる地産地消エネルギー活用技術の実用化に関する実証研究
◇実施期間 実証研究期間:H29年度~H30年度 自主研究期間:R1年度~R3年度 ※R1.ガイドライン公表済
◇実施者 三菱化工機(株)・国立大学法人九州大学・日本下水道事業団・唐津市共同研究体
◇実証場所 佐賀県唐津市 唐津浄水センター (現有処理能力:33,000m3/日)

<実証技術による導入メリット>
○LCC縮減効果(含水率の低減→搬出汚泥量の大幅削減、消化槽撹拌動力の削減)
○地域バイオマス及び外部汚泥の受入効果(汚泥集約化、受入によるガス増量、処分費低減)
○エネルギー自給率の向上(消化率改善→バイオガス発生量の増量、発電効率:50%以上)

研究目的

可溶化処理消化汚泥への多様な脱水機の適用性の確認

 各種脱水機を用いた汚泥脱水性能の把握
 脱水汚泥含水率の低減効果の確認
 脱水汚泥排出量の低減効果の確認

   ↓

• B-DASH実証研究期間中は、ベルトプレス脱水機及び遠心脱水機を用いた汚泥含水率の低減効果を検証
• 今回試験では、スクリュープレス脱水機を用いた含水率低減効果検証を実施

まとめ

可溶化装置を適用する事で、スクリュープレス脱水機を用いた場合も脱水汚泥含水率の改善効果が確認された。
• これまでの結果と併せると、適用脱水機により異なるが、脱水汚泥含水率は4.0ポイント~6.7ポイント改善された。
• 発生汚泥量は40%以上の削減効果があり、汚泥処分費の削減や汚泥有効利用時に必要となる使用エネルギー量の削減等、幅広く本技術を活用することが期待される。

今後について

今後の自主研究では、通年を通した汚泥の脱水性の改善効果を確認するとともに、可溶化処理による高濃度消化の対応や消化日数の削減等についてデータの取得および技術の確立を目指す。

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