ODA(Project for the Enhancement of Genomic Monitoring Network for COVID-19)
- 国名 ブラジル
- 事業 技術協力
- 課題 保健医療
- 協力期間 2023年8月~2027年8月
プロジェクト紹介
ブラジルは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにおいて、累計感染者数、累計死者数ともに甚大な影響を受けました。その他ジカ熱、インフルエンザ、デング熱、チクングニヤ熱等の感染症が度々流行を起こしており、黄熱、狂犬病等、致死率の高い感染症の発生も常時報告されていることから、ウイルス感染症への対応が公衆衛生上の最大の課題の一つとなっています。 COVID-19に関しては、次々と進化する変異株が出現していること、その他のウイルスが将来的に世界的流行を引き起こす可能性があることを踏まえると、ウイルスの変異をいち早く同定できるゲノム解析を行うことは、より迅速で効果的な公衆衛生政策への活用や薬剤開発にとって必要不可欠です。
本事業は、対象地域において、感染症関連ゲノムのモニタリング体制の整備、日伯共同研究の実施、及びゲノム情報の活用にかかる日伯間での知見の共有により、COVID-19及び他の感染症に対する、効果的かつ迅速性の高いゲノム・モニタリング・ネットワークの確立を図ります。
【上位目標】
ブラジルにおいて、COVID-19及び世界的流行を引き起こす可能性のある感染症に対する、持続可能性かつ迅速性の高いゲノム・モニタリング・ネットワークが強化される。
【プロジェクト目標】
対象地域において、COVID-19及び世界的流行を引き起こす可能性のある他の感染症に対する、効果的かつ迅速性の高いゲノム・モニタリング・ネットワークが確立される。
【成果】
成果1
Fiocruz優先ユニットにおいて、十分な質が担保された上で、効率的に感染症関連ゲノムをモニタリングする仕組みが整備される。
成果2
ブラジルの感染症対策におけるゲノム・モニタリングの重要性を示す科学的根拠が、ブラジルと日本とで実施される共同研究により強化される。
成果3
COVID-19の世界的流行及び他の感染症流行に関するゲノム情報が活用された実例や教訓が、ブラジル・日本両国間及びブラジルの関係者間で共有される。
事業評価
(出典:外務省ODAホームページ、JICA)