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造成干潟の基盤材として有効活用した浚渫土砂中の有機炭素の残存率に関する基礎調査

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2023-05-24 国土技術政策総合研究所 国総研資料 第 1242 号

【概   要】
干潟の造成基盤として浚渫土砂を活用し,完成から17年が経過した阪南2区造成干潟において,浚渫土砂に含まれる有機物を覆砂によって封じ込めた場合の有機炭素の残存率を調査した.覆砂層下の 浚渫土砂層の鉛直試料は2地点で採取され,それぞれの干潟表層面からの深さは1.7mと2.6 mであった.浚渫土砂層の酸化還元電位はほぼ一様に還元状態であり,強熱減量はほぼ一様に約7%であった.有機 炭素の残存率は,強熱減量を有機炭素の代替指標とし,浚渫時の強熱減量と本調査によって得られた強熱減量の差から求められ,2地点の平均の有機炭素の残存率は82%であった.浚渫土砂を造成干潟の 基盤材として活用することは,効果的に炭素を貯留できる可能性が示された.

【担当研究室】
沿岸海洋・防災研究部 海洋環境・危機管理研究室

【執 筆 者】
内藤了二,秋山吉寛,岡田知也,桑江朝比呂

研究資料全文

全 文 6,597KB

目 次

1. はじめに

2. 方法
2.1 造成干潟の諸元
2.2 現地調査
2.3 土質試験
2.4 化学分析
2.5 堆積物中の強熱減量と全有機炭素の関係

3. 結果と考察
3.1 鉛直試料の土相,粒度分布および中央粒径
3.2 含水比・ORP・有機物の鉛直分布
3.3 浚渫土砂中の有機炭素の残存率
3.4 浚渫土砂により貯留された炭素量

4. 浚渫土砂の有効利用による炭素貯留に関する今後の展望

5. 結論

謝辞
参考文献

付録A 造成干潟の施工方法の概要
付録B 鉛直試料の各測定項目の結果一覧及び鉛直試料の採取機材

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