ODA(Lanzhou City Atmospheric Environmental Improvement Project)
- 国名 中華人民共和国
- 事業 有償資金協力
- 課題 環境管理
- 借款契約(L/A)調印 2007年12月
- 借款契約額 74.00億円
プロジェクト紹介
中国は、エネルギー消費のうち約69パーセントを石炭に依存していたことから(2005年)、硫黄酸化物、煤塵などによる大気汚染が深刻でした。同国政府は主要な汚染物排出量の削減を目標に、都市での石炭火力発電所の建設禁止およびコジェネレーション設備や集中熱供給施設の建設を推進しました。甘粛省は、急激な経済成長に伴い大気汚染が深刻な地区のひとつで、特に省都の蘭州市では、冬期の地区暖房に小型石炭ボイラーを使用しており、大気汚染の発生源となっていました。さらに、同市は黄河沿いの山に囲まれた谷間に位置し、汚染大気が拡散されにくいため、大気環境改善が課題となっていました。この協力では、甘粛省蘭州市において、集中型熱供給施設を整備することにより、小型石炭ボイラー等汚染排出源の抑制による大気汚染負荷の緩和を図り、同市の生活環境の改善に寄与しました。
事業評価
(出典:外務省ODAホームページ、JICA)