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えちぜん鉄道株式会社 勝山永平寺線 比島駅~発坂駅間(単線)で発生した列車脱線事故(令和7年3月2日発生)

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2026-05-28 運輸安全委員会

2025年3月2日早朝、えちぜん鉄道勝山永平寺線の勝山発福井行き上り第520K列車が、比島駅~発坂駅間を走行中、線路上の岩塊に衝突し脱線した。運転士は約36m前方に岩塊を発見して非常ブレーキを使用したが回避できず、列車は衝突後約20m先で停止した。先頭車両は前台車2軸が右側へ、後台車2軸が左側へ脱線し、運転士が負傷したが乗客2名にけがはなかった。事故原因は、斜面から落下した岩塊が線路を支障していたためと推定された。岩塊は融雪水による土砂侵食で不安定化し落下した可能性がある。さらに、斜面が線路方向へ傾斜していたため、転落した岩塊が切土のり肩から飛び出し、線路付近まで到達したと考えられる。山間部鉄道における落石対策と斜面監視の重要性を示す事故となった。

えちぜん鉄道株式会社 勝山永平寺線 比島駅~発坂駅間(単線)で発生した列車脱線事故(令和7年3月2日発生)

<関連情報>

概要
えちぜん鉄道株式会社の勝山永平寺線勝山駅発福井駅行き2両編成(ワンマン運転)の上り第520K列車の運転士は、令和7年3月2日(日)05時24分頃、比島駅~発坂駅間を速度約43km/hで力行運転中、約36m前方の線路内に岩塊を認めたため非常ブレーキを使用したが、列車はこれに衝突し、衝突位置の約20m先で停止した。停止後に運転士が列車を確認したところ、先頭車両の前台車の全2軸が右側に、後台車の全2軸が左側に脱線していた。また、先頭車両の車体中央付近左側には大きな岩塊があった。
列車には乗客2名及び乗務員(運転士)1名が乗車していた。このうち運転士が負傷した。

原因
本事故は、線路を支障していた落石に列車が衝突したため、先頭車両の前台車の全2軸が右側に、後台車の全2軸が左側に脱線したものと推定される。
落石が発生したことについては、斜面中に存在していた岩塊が不安定な状態にあり、融雪水によって岩塊の底面の土砂が侵食されるなどにより不安定化が進行して落下した可能性が考えられるが、詳細については明らかにすることができなかった。
落石が線路を支障する位置にあったことについては、斜面中で岩塊が存在した位置から切土のり肩までは斜面が線路に向かって傾斜しているため、斜面から転落した岩塊が切土のり肩から線路の方向に飛び出し、線路に隣接する道路の線路側の端部付近に着地したことによると考えられる。

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