2024-06-14 国土技術政策総合研究所
- 令和6年能登半島地震による石川県能登地方における鉄骨造建築物及び建築物の非構造部材の被害について、 国総研及び建研が実施した調査の速報を両研究所のホームページに掲載しました。
<概要>
- 調査対象:石川県輪島市、七尾市、珠洲市、穴水町、能登町の公共施設、教育施設等の鉄骨造建築物、同市町の大きな被害が
確認された一般の鉄骨造建築物等 - 調査事項:
調査事項1:外観調査(一般の鉄骨造建築物及び建築物の非構造部材の外観調査)
調査事項2:外観及び内観調査(公共施設、教育施設等の鉄骨造建築物及び建築物の非構造部材の外観・内観調査) - 主な調査結果:
- 調査事項1:
調査した鉄骨造建築物において、倒壊や崩壊した建築物、外壁等における広範囲の脱落や構造部材の損傷が確認された
建築物等では、錆なども多く見られ、外観からもかなり古い建設年代と思われるものであった。倒壊、崩壊した3棟の建
築物は、空中写真等の調査から、1975年以前に建設されていた建築物と判断され、旧耐震基準の建築物と考えられる。 - 調査事項2:
屋内運動場・ホール等の大空間を構成する天井等の調査により、天井の耐震改修履歴が不明な屋内運動場・ホールにお
いて、天井仕上材の部分的なひび割れ・脱落が見られた。特定天井(脱落によって重大な危害を生ずるおそれがある天
井)告示制定以降に耐震改修の履歴があるなど、比較的新しい建築物のホール天井等についても調査したが、天井面構成
部材である金物等の損傷による天井面の脱落等は確認されなかった。 - 本資料は、国総研ホームページ及び建研ホームページで公開しています。
ダウンロード先URL:https://www.nilim.go.jp/lab/bbg/saigai/R5/notojishin06.pdf
※同時発表:国立研究開発法人建築研究所
(問い合わせ先)
国土技術政策総合研究所 建築研究部
建築災害対策研究官 山口 陽