ODA(The project for Introduction of Urban Transport Management in Kathmandu Valley)
- 国名 ネパール
- 事業 技術協力
- 課題 運輸交通
- 協力期間 2022年2月〜2025年7月
プロジェクト紹介
ネパールのカトマンズ盆地は、人口や産業の集積地ですが、軌道系交通機関は整備されておらず、自家用車・バス・二輪車等の道路輸送に大きく依存しています。そのため、近年の人口増加等に伴う車両数の増加により、複数の交差点で交通量は飽和状態であり、深刻な交通渋滞や交通事故が発生しています。そのため、交通容量を確保するためには、道路拡幅や広幅員道路の形成、あるいは大規模な交差点の改良が必要ですが、既に建物が密集しているカトマンズ盆地内では、道路用地の確保が困難であり、既存道路や交差点の効率的な運用が重要となっています。しかし、右左折専用レーンが整備されていない等の交差点の形状や極端に青信号・赤信号のサイクルが長い等の非効率な信号機の運用等の交通管理に課題があり、この改善に必要な計画、ガイドラインや具体的な改善策等は未策定かつ適切な予算措置も行われていません。また、交通事故の原因は、運転者の交通安全への意識の希薄さにあり、交通安全啓発の取組みの強化も求められています。
この協力では、都市交通マネジメント計画の策定、交差点改良や信号機の運用・管理能力の向上及び交通安全に係る啓発活動の実施能力の向上にかかる取組みを実施することにより、適切な交通管理施策の実施を図り、カトマンズ盆地の主要交差点における交通渋滞の改善及び交通安全の推進に寄与します。
事業評価
(出典:外務省ODAホームページ、JICA)