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港湾におけるシナリオベースによる外力の確率評価

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2022-09-09 国土技術政策総合研究所(国総研)

国総研資料 第 1213 号より

【概   要】
港湾施設のうち,特に海岸保全施設の設計条件は,50年確率波と,既往最高潮位もしくは朔望平均満潮位に伊勢湾台風級の台風の高潮偏差を加えた潮位の組み合わせが一般的である.これは,波浪,高潮偏差及び天文潮位が同時生起するものと仮定しているものであり,それらのピークの時間差は考慮されていない.また,これらの組み合わせから得られる外力の発生確率を評価できていない.
本研究は,確率台風モデルを用いたシナリオベースの検討により,波浪,高潮偏差及び天文潮位のピークの時間差の影響を考慮しながら,施設に作用する外力の発生確率を評価する手法を提案したものである.さらに,実港湾の海岸保全施設のモデルケースを対象としたケーススタディを実施し,施設に作用する波力と平均越波流量の発生確率分布を推定するとともに,従来の設計方法で計算される波力と平均越波流量の再現期間及び発生確率を算定した.
本提案手法により,これまで精緻に評価されていなかった外力の発生確率を明らかにすることが可能であり,施設の安全性の評価,確率論的設計,港湾施設の整備効果評価等の基礎的な情報を提供できる.

【担当研究室】
沿岸防災研究室

【執 筆 者】
岡本 侃大,本多 和彦,百海 郁弥

詳しい資料は≫

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0905港湾及び空港
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