2026-07-07 国土技術政策総合研究所
国総研は、空港滑走路・誘導路の巡回点検を効率化するため、舗装変状の発生傾向を分析した。現在、国内空港では安全確保のため定期的な巡回点検が実施されているが、将来的な人口減少に伴う点検作業員不足が懸念されており、効率的な点検方法の確立が求められている。そこで、東京国際空港、長崎空港、鹿児島空港、松山空港を対象に、滑走路・誘導路で発生した舗装変状データを整理し、発生位置や航空機交通量との関係を解析した。その結果、変状は航空機の車輪走行位置に集中して発生すること、さらに航空機の走行特性や運用形態の違いによって変状が多発する範囲が変化することが明らかとなった。これらの知見により、変状発生リスクの高い箇所を重点的に点検する効率的な巡回計画の策定が可能となり、限られた人員でも安全性を維持できる維持管理手法の実現が期待される。
国総研資料 第 1345 号

<関連情報>
- https://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/tnn/tnn1345.htm
- https://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/tnn/tnn1345pdf/ks1345.pdf
【概 要】
国内空港では安全性確保のため,空港の滑走路・誘導路において巡回点検が定期的に実施されている. しかし将来的な人口減少による巡回点検作業員の不足が懸念され,滑走路・誘導路における巡回点検の効率化が急務となっている. 巡回点検の効率化には,変状が多発しやすい箇所等,発生状況の実態の把握が不可欠であるものの,その実態は十分に分析されていない.
そこで本研究では,東京国際空港,長崎空港,鹿児島空港および松山空港を対象に,滑走路・誘導路で発生した変状のデータを整理し, 変状が発生する位置の傾向や交通量との関係性等の分析を行った.その結果,航空機の車輪の走行位置で変状が発生していること, また変状多発範囲は航空機の走行特性の違いにより変化すること等が確認された.
【担当研究室】
空港施工システム室
【執 筆 者】
渡邉 明日香、畑 伊織、坪川 将丈

