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再エネによる世界最大級の水素製造拠点が福島県浪江町で誕生

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福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)が開所

2020-02-13    新エネルギー・産業技術総合開発機構

NEDOと経済産業省は、両者の技術実証事業で整備を進めてきた、世界最大級の再生可能エネルギー由来の水素製造施設「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」(福島県浪江町)の稼働を3月に開始します。今後、再生可能エネルギーの導入拡大に伴って発生する余剰電力を水素に変換し、貯蔵・利用する技術(Power-to-Gas)の技術実証を進めます。

製造された水素は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(東京2020大会)に使われるほか、福島県内で幅広く活用することで、水素社会の実現に向けた取り組み強化を図ります。東京2020大会では、大会史上初めて、聖火台と一部の聖火リレートーチの燃料として水素が使われ、本施設で製造された水素も利用されます。

FH2Rの稼働開始に先立ち、3月7日には、同施設の敷地内で開所式を開催します。

1.概要

水素は、再生可能エネルギーから製造可能で、使用時にも二酸化炭素を排出しないことから、大幅な脱炭素化を実現するキーテクノロジーであり、世界各国で水素の製造から利用までさまざまな取り組みが進められています。

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と経済産業省による水素関連技術実証事業では、福島県浪江町に、世界最大級となる10MWの水素製造装置を備えた「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」の建設を進めてきました。

そして、同施設の建設が今月に完了し、3月から稼働します。本施設の稼働に先立ち、3月7日に開所式を開催します。

2.目的

FH2Rでは、再生可能エネルギーの導入拡大に伴って発生する余剰電力を水素に変え、貯蔵・利用する技術(Power-to-Gas)の実証を行います。

製造した水素は東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(東京2020大会)の際に燃料電池自動車などの燃料として活用し、日本の技術力を世界に発信していきます。東京2020大会では聖火台と一部の聖火リレートーチの燃料として、大会史上初めて、水素が使われますが、本施設で製造された水素も活用されます。

さらに、福島新エネ社会構想(2016年9月策定)に基づき、福島県内を中心に幅広く水素利活用を進めていきます。

【注釈】
※ 福島新エネ社会構想
資源エネルギー庁が設置した福島新エネ社会構想実現会議によって2016年9月に決定しました。再生可能エネルギーの最大限の導入拡大を図るとともに、再生可能エネルギーから水素を「作り」、「貯め・運び」、「使う」、未来の新エネルギー社会実現に向けたモデルを福島で創出することを目指しています。
3.問い合わせ先
(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO 次世代電池・水素部 担当:大平、小島、鈴木 

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:中里、佐藤、坂本 

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