~平成29年の土砂災害発生件数の速報値を公表~
2017-12-26 国土交通省
国土交通省では毎年、都道府県等からの報告に基づき土砂災害※の発生件数を集計しており、今般、平成29年の土砂災害発生件数の速報値を下記のとおりとりまとめました。その結果、平成29年の土砂災害発生件数は1,467件で、過去10年で最大を記録した平成28年(1,492件)に引き続き、今年も多くの土砂災害が発生しました。特に、地震を除いた降雨・融雪に起因する土砂災害発生件数(1,462件)は、過去10年で最大を記録しました。 |
※ 土石流、地すべり、がけ崩れにより、家屋や公共施設に被害が発生した事象
1.土砂災害発生件数は、全国で1,467件(過去10年で2番目に多い)。
4年ぶりに47都道府県全てで土砂災害が発生し、死者・行方不明者24名、負傷者8名、人家被害694戸の甚大な被害が発生。死者・行方不明者数、人家被害数では昨年を上回る結果となった。また、都道府県別の土砂災害発生件数をみると、上位5県のうち4県において過去10年で最大の件数を記録した。
4年ぶりに47都道府県全てで土砂災害が発生し、死者・行方不明者24名、負傷者8名、人家被害694戸の甚大な被害が発生。死者・行方不明者数、人家被害数では昨年を上回る結果となった。また、都道府県別の土砂災害発生件数をみると、上位5県のうち4県において過去10年で最大の件数を記録した。
【別紙1】表. 過去10年の土砂災害発生件数及び被害状況
年 | 発生件数 | 死者・ 行方不明者 |
人家被害数 |
平成19年 | 966 | 0 | 230 |
平成20年 | 695 | 20 | 121 |
平成21年 | 1,058 | 22 | 265 |
平成22年 | 1,128 | 11 | 297 |
平成23年 | 1,422 | 85 | 467 |
平成24年 | 837 | 24 | 339 |
平成25年 | 941 | 53 | 413 |
平成26年 | 1,184 | 81 | 504 |
平成27年 | 788 | 2 | 117 |
平成28年 | 1,492 | 18 | 317 |
平均 | 1,051 | 31 | 307 |
平成29年 | 1,467 | 24 | 694 |
2.土石流等・地すべり・がけ崩れのいずれの現象も過去10年の平均発生件数を超える。今回の土砂災害を現象別に見ると、土石流等305件、地すべり165件、がけ崩れ997件であり、特に地すべりの発生件数は平成23年、がけ崩れの発生件数は平成28年に次いで過去10年で2番目に大きな値となった。また、土砂災害の発生要因別でみると地震を除いた降雨・融雪に起因する土砂災害発生件数が1,462件で過去10年の中で最大を記録。
【別紙2】土砂災害が発生した箇所については、市町村等が土砂撤去や土のう積み等の応急対策を行うとともに、特に被害が甚大な箇所に
ついては都道府県等が緊急的な砂防工事等を実施しています。
【別紙3】土砂災害に関する情報は、砂防部HP : http://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sabo/index.html
添付資料
報道発表資料(PDF形式)お問い合わせ先
- 国土交通省水管理・国土保全局 砂防部保全課 土砂災害対策室 國友 優、赤沼 隼一