ad

西日本旅客鉄道株式会社 山陽線 笠岡駅~里庄駅間で発生した鉄道人身障害事故(令和5年12月5日発生)

ad

2025-05-29 運輸安全委員会

西日本旅客鉄道株式会社 山陽線 笠岡駅~里庄駅間で発生した鉄道人身障害事故(令和5年12月5日発生)

 

概要
西日本旅客鉄道株式会社の山陽線笠岡駅~里庄駅間において、バラストをかき上げる作業現場の約1,700m手前で、異常時に列車に対して停止手配を行う業務に従事していた列車見張員(停止手配員)は、令和5年12月5日(火)02時22分ごろ、日本貨物鉄道株式会社の鳥栖貨物ターミナル駅発大阪貨物ターミナル駅行き25両編成の上り高速貨第60列車と接触した。
また、同列車の運転士は、速度約68km/hで走行中、同停止手配員が立哨していた地点を通過した際に異音を感じたため、同列車を非常停止させた。降車して確認したところ、同停止手配員が倒れていることを認めた。
この事故により、同停止手配員が死亡した。

原因
本事故は、作業現場の手前で異常時に列車に対して停止手配を行う業務に従事していた列車見張員(停止手配員)の体の一部が車両限界を支障していたため、列車と停止手配員が接触したことにより発生したと推定される。
同停止手配員の体の一部が車両限界を支障していたことについては、同停止手配員が、停止表示標の白色布(待避完了を表す)について、赤色布(作業中を表す)と同じように、同列車運転士への掲出及び視認性が必要であると認識していた可能性があり、線路側に近づいて停止表示標の視認性を確保しようとした可能性及び、夜間で周辺が暗かったことから同列車の外形が触車の直前まで見えていなかった可能性が考えられるが、同停止手配員が死亡していることから、同停止手配員が同列車と接触した理由を明らかにすることはできなかった。

 

<関連情報>

ad
0908鉄道
ad
ad


Follow
ad
ad
タイトルとURLをコピーしました