ODA(The Project for Technology Development on Life Time Management of Road and Bridge for Strengthening Resilience in Thailand)
- 国名 タイ
- 事業 技術協力
- 課題 水資源・防災
- 協力期間 2022年1月〜2026年12月
プロジェクト紹介
タイでは、1980年以降、積極的な社会資本整備への投資により、国内の国道や地方道路が整備されてきました。しかし、2030年代には、建設後50年以上が経過するインフラ構造物の割合が急激に増加していく状況であり、橋梁の維持管理は予め備えなければならない課題となっています。同国の道路・橋梁は、国道については運輸省道路局(DOH)、地方道路については運輸省地方道路局(DRR)が、それぞれ整備や維持管理を担っています。DRRでは日本政府の協力を受け、橋梁の点検・維持管理等の能力を備え、老朽化に順次対応していますが、DOHでは比較的耐久性の高い高規格の道路・橋梁を主管しているため、これまで腐食進行の予測や腐食対策の効果予測に基づく、橋梁の計画的な予防保全は行われておらず、また、将来起こりうる洪水・地すべり・塩害を考慮した維持管理の仕組みにもなっていません。そのため、DOHは、橋梁インフラを高品質で維持するために、自然災害等の影響も含め、計画的な予防保全を実施する能力の強化が求められています。
この協力では、橋梁の予防保全のための点検・診断・補強のシステム開発、リスクマネジメント手法の開発、人材育成プログラムの開発を行うことにより、防災と維持管理の複眼的な視点を有する橋梁のマネジメントシステムの構築を図り、タイ国の中でも自然環境、自然災害等の影響を受けてインフラの劣化が著しい東北回廊と第二東西回廊における橋梁のレジリエンス強化に向けた取り組みが継続的に実施されることに寄与します。
事業評価
(出典:外務省ODAホームページ、JICA)