ODA(The Project for Implementation of Scheduled E-waste Management System in Malaysia)
- 国名 マレーシア
- 事業 技術協力
- 課題 自然環境保全
- 協力期間 2021年10月〜2025年3月
プロジェクト紹介
マレーシアでは、一般家庭からのE-waste(以下「家庭系E-Waste」)の回収・リサイクルシステムは整備されていない状況です。このような中、日本は、同国政府の要請に基づき、天然資源環境省環境局において家庭系E-waste規制の本格検討を行うにあたり、必要となる制度の枠組み、適切なリサイクル費の設定、リサイクル基金の運営管理メカニズムの構築等に関する技術協力プロジェクト及びそのフォローアップ協力を実施しました。その結果、プロジェクトにおいて対象として指定した家庭系E-wasteの6品目(テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、PC及び携帯電話)の5つのガイドライン(回収、リサイクル、リサイクル料金、レポーティング、リサイクル基金の設置・運営)の策定及び家庭系E-waste管理規制法案の施行に向けたアクション・ロードマップが作成されるとともに、内閣府法制局へ提出するPolicy Paper案の作成、家庭系E-waste管理制度法制化(公布、施行)構築に向けた具体的なアクション・ロードマップの作成、といった成果が実現しました。しかし、同国にとって家庭系E-wasteの管理の実施は初めての試みであり、法・制度の全面施行までの準備や施行後の家庭系E-waste管理の実施に関する知見・経験を必要としています。この協力では、家庭系E-waste管理制度の強化に向けた技術的支援が行われることにより、公平性・透明性が確保された資金メカニズムの下、環境に配慮した持続的な家庭系E-waste指定6品目の管理システムの運用を図り、同国内において持続的な家庭系E-waste管理システムの拡大・強化に寄与します。
事業評価
(出典:外務省ODAホームページ、JICA)