ODA(The Project for Capacity Development for Sewerage Management of Phnom Penh Capital Administration and Ministry of Public Works and Transport)
- 国名 カンボジア
- 事業 技術協力
- 課題 環境管理
- 協力期間 2019年4月〜2023年4月
プロジェクト紹介
カンボジアの首都プノンペンでは急速な人口増加(1998年の約100万人から2010年に150万人に増加)と都市化により汚水量が増大していますが、下水道施設は未整備のため、汚水は各建物の下に設置された腐敗槽という汚水処理施設から排水路を通って湖沼・湿地帯で自然浄化される仕組みとなっています。しかし、この腐敗槽は適切な維持管理がなされておらず、実態は、汚水が不完全な処理のまま放流されています。また近年、開発事業に伴う湖沼・湿地帯の埋め立てが進み、自然浄化機能が低下している状況です。日本政府は2016年に同都の汚水対策マスタープラン(MP)を策定し、施設整備計画、法制度整備計画、組織制度構築、人材育成計画を明確にし、同都で汚水対策事業を実施していくためには質量共に充実した組織および法制度の整備を推進していく必要性を示しました。本協力は下水道管理にかかる法・制度の整備支援を通じて、プノンペン都庁及び公共事業・運輸省の下水道管理の基本的な体制を構築し、将来的に下水道管理が適切に行われることを目指すものです。
(出典:外務省ODAホームページ、JICA)