ODA(Comprehensive Environment Improvement Project)
- 国名 中華人民共和国
- 事業 有償資金協力
- 課題 環境管理
- 借款契約(L/A)調印 2006年6月
- 借款契約額 97.11億円
プロジェクト紹介
中国の吉林省吉林市では、工業化・都市化が急速に進み、人口増加に伴う排気・排水の増加に対して、環境インフラ整備が遅れており、大気や水質の汚染が進んでいました。冬季には、一般家庭暖房用に小型石炭ボイラーが使用されており、排出される大気汚染物質やほこり・悪臭などが市民の健康被害を引き起こしていました。また、工業排水や生活排水が増加する一方、下水処理率は低く、著しく水質の悪化が進んでいました。この協力では、同市において集中型熱供給施設および下水管網の整備を支援しました。集中型熱供給開始後は、熱供給量の増加だけでなく、大気汚染物質の排出量削減により市民の健康状態が良好になったとの聞き取り結果も得られており、また下水管網の整備により水質汚濁物質が削減され、市民の生活環境改善が見受けられています。
協力地域地図
事業評価
協力現場の写真
本事業で整備された石炭ボイラー工場。
本事業で整備されたポンプステーション施設設備(下水管網整備)。
本事業で整備された熱交換ステーション施設設備(集中型熱供給施設建設)。
吉林市の空の様子。青空が広がる。
松花江の風景。
本事業で小型ボイラーが廃棄され設置された娯楽広場。
小型ボイラーが廃棄され拡充された市民公園で、住民がダンスを楽しんでいる。
松花江に整備された湿地公園。
松花江で水泳を楽しむ市民。