ODA(Urgent Disaster Reduction Project for Mount Merapi and Lower Progo River Area)
- 国名 インドネシア [協力地域地図]
- 借款契約(L/A)調印 2005年3月
- 事業 有償資金協力
- 借款契約額 164.36億円
- 課題 水資源・防災
プロジェクトの紹介
インドネシアのメラピ火山は世界でも有数の活火山ですが、1992以降2~3年に1回の噴火を繰り返しており、土石流が発生する可能性が高まっていました。加えて火山周辺では土砂の採掘が管理されないまま行われていたため、過積載車両の走行による道路の破壊や、騒音・粉塵による環境問題が生じていました。一方南スラウェシ州のジェネベラン川源流域のバワカラエン山では、2004年3月に大規模崩壊により発生した土砂災害が、下流地域住民に被害を与えました。この協力では、火山災害・土砂災害防止のための対策を行いました。これにより、人命および公的・私的財産の保護、ひいては持続的可能な防災体制を構築し、地域開発の促進・社会経済の維持に寄与しました。
協力現場の様子
キャプション
- バワカラエン山事業土砂流出対策:床固め工(Consolidation Dam)。下流流域における斜面保護工事による河岸崩壊の防止が確認された。
- ビリビリ・ダム土砂流出対策:ビリビリ・ダム取水口付近の緊急浚渫作業。土砂流入抑制によるダム機能の持続性保持が期待される。
- 浄水場沈砂池。手前が原水。
- 水質のモニター。手前は原水、一番奥が上水。
- この協力で設置された避難用シェルター。住民の一時避難に活用された。
- 防災訓練の様子。防災ダンス導入による防災訓練。
- 防災訓練の様子。幼稚園での防災教育。
- 防災訓練の様子。住民の避難実施訓練。
- ダラハ橋。被災地レンセケ村では、道路整備のほか新規に鉄橋を架設した。地域経済活性化に効果をもたらしている。
- 簡易上水施設。山の水源からの水汲みから解放されたことで、子どもが学習に集中できるようになった。清潔な水で住民に健康効果があらわれた。