ODA(The Project for Smallholder Horticuluture Farmer Empowerment through Promotion of Market-Oriented Agriculture(Ethio-SHEP))
- 国名 エチオピア [協力地域地図]
- 協力期間 2017年1月~2022年1月
- 事業 技術協力
- 課題 農業開発/農村開発
プロジェクトの紹介
エチオピアではGDPの4割を農業分野が占めますが、その多くは小規模農家による天水依存型農業であり、頻発する干ばつなどの自然災害に脆弱な状況と言えます。灌漑開発の進展、普及員による営農指導の浸透により野菜・果物の生産量は増加しているものの、小規模農家の市場アクセスは限定的で、適切な販売先を確保できないなどの課題もあり、生産量の増加が必ずしも収入向上に結びついていません。この協力では「アフリカ地域市場志向型農業振興(SHEPアプローチ:野菜や果物を生産する農家に対し、「作って売る」から「売るために作る」意識変革を起こし、営農スキルや栽培スキル向上によって農家の園芸所得向上を目指すもの)」を用いた支援を行います。これにより、小規模農家の生産技術・マーケティング能力が強化され、市場志向型農業を促進し、その収入向上に寄与します。
協力現場の様子
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キャプション
- SHEPアプローチによってニンニクが高値で売れることを見出し、収入を増やした夫婦。
- ベースライン調査を通じて農業にかかる収支状況を知ることの大切さを学ぶ。読み書きできない農家には周囲がサポートをするなどの配慮を。
- 近隣市場で農家自らが価格や求められる品質等について聞き取り調査を実施。「作ってから売る」ではなく「売るために作る」農業を実践するための様々な’気づき’を得る機会となる、
- 市場調査ではカウンターパートが農家に寄り添ってファシリテート役を務める。
- 市場調査で集めた情報を元に農家グループは自分たちが次に栽培する作物を選定する。’自分で決める’プロセスがやる気を引き出す。
- 農家により選定された作物に関する栽培技術指導を実施。講師として日本での課題別研修に参加した元研修員も活躍中。
- 技術研修では農家の畑の一部をデモ圃場として実地指導を行う。
- 実地指導では農家自らも作業に参画。講義→実地トレーニングの手順を踏むことで知識が実践に結びつく。
- 市場調査の前にはカウンターパートや農家代表にToT(Training of Trainers)を実施。
- 施設がない村では青空のもとで研修が開催される