2025-12-10 OKI
OKIは、JR東日本と共同で採択されたJICAビジネス化実証事業の一環として、インドネシア国鉄(KAI)と協働し、電源・通信配線を必要としないZE-IoTシリーズによる遠隔斜面監視実証実験を約7か月間実施した。NB-IoT通信を用いた無線加速度センサーとゼロエナジー高感度カメラを線路沿い斜面に設置し、高温多湿・多雨という厳しい環境下でも安定したデータ取得と通信が可能であることを確認。傾斜角の微細変動や異常兆候を遠隔から正確に把握でき、従来の人的巡回や現地点検を大幅に削減できることが実証された。これにより、災害リスクの高い地域における鉄道インフラの防災強化・維持管理効率化に寄与することが明らかになった。KAIは本技術を鉄道DX推進の重要ステップと評価しており、今後はインドネシア国内のみならず周辺国や他地域への展開を視野に、グローバルでのインフラ維持管理高度化に貢献していく。

インドネシア国鉄沿線での実証実験の様子
<関連情報>

