2020-10-29 運輸安全委員会
概要
報告書番号:RA2020-5-2
発生年月日:2019年12月02日
区分:鉄道
発生場所:天竜浜名湖線 西鹿島駅構内(単線)[静岡県浜松市]藤ノ木坂踏切道(第3種踏切道:踏切遮断機なし、踏切警報機あり)
事業者区分:中小民鉄
事業者:天竜浜名湖鉄道株式会社(法人番号 5080401010577)
事故等種類:踏切障害事故
都道府県:静岡県
概要:天竜浜名湖鉄道株式会社天竜浜名湖線の新所原駅発天竜二俣駅行きの上り普通第320列車の運転士は、令和元年12月2日(月)、西鹿島駅構内を速度約55km/hで走行中、藤ノ木坂踏切道(第3種踏切道)に進入してきた通行者を認めたため、直ちに非常ブレーキを使用するとともに気笛を吹鳴したが、列車は通行者と衝突した。
この事故により、同通行者が死亡した。
原因:本事故は、踏切警報機は設けられているが踏切遮断機は設けられていない第3種踏切道である藤ノ木坂踏切道に、列車の接近により踏切警報機が動作している状況において、通行者が同踏切道内に進入し、列車と衝突したことにより発生したものと推定される。
列車の接近により踏切警報機が動作している状況において同通行者が同踏切道に進入した理由については、同踏切を渡った先にある他鉄道事業者の第1種踏切道の踏切保安設備が、先に動作し始めたために誤認した可能性が考えられる。さらに外部要因(天候)、同踏切の構造要因、同通行者の身体的要因が関与したことにより、本件踏切警報機の動作に気付かなかった可能性が考えられるが、同通行者が死亡しているため明らかにすることはできなかった。
死傷者数:死亡:1名(通行者)
公表年月日:2020年10月29日
報告書(PDF):