2024-08-23 国土技術政策総合研究所
国総研資料 第 1287 号
【概 要】
わが国は、人口・世帯が減少傾向となる中、空き家の数が増加している状況にある。空き家が管理不全化してからの事後的な対応には限界も見られることから、 空き家が管理不全状態となることを予防するための対策を強化することが重要である。
このため、国土技術政策総合研究所では、管理不全化の予防的対策の定量的効果を推計する手法の開発、および、管理不全化を予防するために最低限必要となる管理内容案の設定を目的として、 事項立て研究課題「空き家の管理不全化に対する予防的対策効果の定量化に関する研究」(研究期間:令和2年度~令和4年度)を実施した。
本資料は、この研究成果についてとりまとめたものであり、空き家対策や管理に要するコスト・効果の定量化手法、その推計に必要となる原単位データ集、また、空き家の管理不全化の予防に最低限必要となる管理内容の目安を示す。 これにより、市町村におけるより適切な空き家対策の検討・立案や、空き家所有者におけるより適切な管理等の検討・実施のための基礎資料として活用されることを期待している。
【担当研究室】住宅計画研究室
【執 筆 者】内海 康也、藤本 秀一
研究資料全文
全 文4,735KB
目 次
Ⅰ. 共通編
1. はじめに
2. 空き家の管理不全化に対する予防的対策効果の定量化の考え方
Ⅱ. 市町村編
3. 市町村における空き家対策コストおよび効果の推計手法
4. 空き家対策コストおよび効果の推計の原単位データ
5. 市町村における予防的対策効果の定量化
Ⅲ. 所有者編
6. 所有者における空き家管理・所有コストおよび効果の推計手法
7. 空き家管理・所有コストおよび効果の推計の原単位データ
8. 所有者における予防的対策効果の定量化
9. 空き家の管理不全化の予防に最低限必要となる管理内容の検討
Ⅳ. 資料編
「空き家対策に関する効果・コスト推計ツール」利用ガイド【市町村向け】
「『空き家を持っているとかかるコスト』の推計ツール」利用ガイド【空き家所有者向け】