ODA(Project on Establishment of Continuously Operating Reference Stations (CORS) for Land Management and Infrastructure Development)
- 国名 カンボジア
- 事業 技術協力
- 課題 都市開発・地域開発
- 協力期間 2021年8月〜2023年12月
プロジェクト紹介
カンボジアでは、1992年に制定された土地法により土地の私的所有制度が導入され、2001年の同法改正では、土地の私有に対する権利保護への政府責任が定められました。これにより、現在、国土管理・都市計画・建設省(MLMUPC)は、カンボジア全土を対象とする土地の境界測量の実施、土地登記簿への所有権登記、土地権利証の発行を行う土地登記システムを運用中です。土地登記の前提となる地籍測量は、MLMUPC傘下の地籍地理総局(GDCG)が担っており、2023年までに全土の土地登記を完了させることを目標としていますが、2020年3月時点で、全国の6割程度の進捗にとどまっています。また、都市化の管理の強化や経済社会基盤強化のためのインフラ開発の促進に向けて、開発用地の測量・地形図作成・土木工事等の効率的な実施が課題となっています。これらの課題の解決には、電子基準点を介した高精度な位置情報が有効であり、この高精度位置情報の利用は、新たなサービスやビジネスの創出にも期待されています。この協力は、プロジェクトサイトへの電子基準点の整備・運用、データセンターの運営・維持管理能力強化、利活用促進に係る技術支援を行うことにより、高精度測位を用いた効率的な測量の推進を図り、土地管理のための効率的な地籍図整備・更新及びインフラ開発の効率的な実施に寄与します。
事業評価
(出典:外務省ODAホームページ、JICA)