ODA(The Project for Improvement of Design and Construction Quality for Resilience of Private Buildings)
- 国名 バングラデシュ
- 事業 技術協力
- 課題 都市開発・地域開発
- 協力期間 2020年1月〜2026年3月
プロジェクト紹介
バングラデシュの都市部では、近年の急激な経済発展等に伴い、建築物の高層化、高密度化が急速に進んでいますが、地震対策や平時の構造安全性が確保されていないことを示す建築物の崩落事故がダッカ首都圏だけで過去15年に少なくとも4件発生しています。その一例として、2013年に発生したダッカ近郊ビル崩落事故(ラナ・プラザ崩落事故)では、縫製工場が入るテナントビルで違法建築や不法な建て増しが原因となり、1,130名以上が犠牲になりました。この事故をきっかけにさまざまな対策が講じられましたが、未だ建築物の設計、施工が建築基準に則って行われていない例は多く、建築基準に準拠した建築物の設計・施工品質の確保が、人々が安全かつ健康的に経済活動を営み、生活をしていくために急務となっています。この協力は、ダッカ首都圏において、民間建築物に対する建築行政を司る首都圏開発公社に対して、建築設計審査プロセスの確立、検査・監理体制の改善、施主や施工業者等のステークホルダーの認識向上及びそれらに必要な人材育成を行うことにより民間新築建築物の安全性に係る設計品質及び施工品質の改善を支援し、同国の都市部における建築物の災害リスクの軽減に寄与します。
事業評価
(出典:外務省ODAホームページ、JICA)