2020-07-06 防災科学技術研究所
更新履歴
- 令和2年7月6日15:00 初版
連絡先
- 水・土砂防災研究部門 平野,シャクティ,三隅
概要
令和2年7月6日,鹿児島県鹿屋市周辺に記録的な大雨が降りました.水・土砂研究部門では,災害現場で即時的に活用できるよう、SNS等による1地点の浸水写真から,浸水範囲と浸水深を推定する手法を研究しています.ここでは鹿屋市周辺について,推定された浸水深分布を公開しています(速報につき変更されることがあります).
推定手法について
SNSやニュースで報道される浸水写真から,おおよその浸水深を推定します.浸水地点周辺の状況から推定対象範囲を設定してから,次に,浸水面が対象領域内に一様に広がっていると仮定して,浸水面からDEM標高(国土地理院基盤地図情報数値標高モデル(DEM5A)を利用)を差し引いた値を各メッシュにおける浸水深としています.なお、GISソフトウェアとしてArcGISを利用しており,ベースマップに国土地理院の淡色地図タイルを使っています.
(注)本手法は浸水した区域をすべて網羅したものではなく,推定結果で示した範囲以外にも浸水した可能性はあります.
地点1.鹿屋市新川町
Twitterにおける鹿屋市新川町の写真から,当該地点で浸水深を読みとって周辺の浸水状況を推定しました.
Geotiffファイルこちら→Inun_shinkawacho.tif(57)(0.3MB)2020.07.06公開
図1.鹿屋市新川町周辺浸水の様子.(図中の赤線は推定対象地域の範囲を示す.)