ODA(Project For Strengthening Non-Revenue Water Management Capacity In Managua city)
- 国名 ニカラグア
- 協力期間 2016年12月~2019年12月
- 事業 技術協力
- 課題 水資源・防災
プロジェクトの紹介
ニカラグアでは国家人間開発計画において「住民の安全な水への持続的なアクセス」を優先課題に、ニカラグア上下水道公社(ENACAL)の組織強化に取組んでいます。ENACALはこれまで水供給能力の改善のため多くの事業を実施してきた結果、首都マナグア市において水供給能力は大幅に改善しましたが、未だ安全な水へのアクセスが十分ではない給水域があります。大きな原因の一つは、同市全体で推計40~50パーセント(2012年)に上る無収水率(注)で、ENACALは設備投資資金を確保することを困難にしています。このような財務状況の改善には、無収水率を低下させることが最優先です。この協力では、マナグア市(パイロット区画およびENACAL本部)において、無収水削減のための計画策定、対策実施、給水装置設置に係る品質管理、研修の計画と実施に関する能力向上のための技術支援を行います。また、この協力では当初から中米開発銀行(IDB)との連携がなされています。この協力については、配水管等のハード整備をIDB、無収水対策をJICAが担当する形となり、今後もドナー間で協調を行いながら、ENACALが計画的に無収水削減対策を実施する基盤が整備されることに寄与しています。
(注)浄水場から配水した水が漏水や盗難により料金が徴収できない割合のこと