ODA(The Project for Development of the Duckweed Holobiont Resource Values towards Thailand BCG Economy)
- 国名 タイ
- 事業 技術協力
- 課題 資源・エネルギー
- 協力期間 2021年10月~2026年10月
プロジェクト紹介
タイは、気候変動対策に取り組むとともに、2015年に策定した中進国から脱却するための国家ビジョン「Thailand 4.0」に沿って、「地球規模課題へ対応できる経済」と「革新的技術によるアグリビジネスの市場価値の向上」の両立を目的とする「生物循環グリーン」という経済政策(2021年~2026年)を推進しています。また、2027年までにASEANにおける「生物循環グリーン」経済のリーダーになる目標を掲げ、産官学連携によりターゲット産業の競争力強化に取り組んでいます。
タイでは昔から地方食材として消費されてきた淡水性浮遊水生植物のウキクサ(サトイモ科ウキクサ亜科)は、産業廃水を養分として生育可能な植物であり、成長が早く、高いバイオマス生産能力と二酸化炭素固定能力を備えており、バイオマス燃料や石油由来製品代替の素材として活用することで、経済成長を阻害することなくエネルギー消費及び温室効果ガス排出を抑えることが可能で、「生物循環グリーン」経済の促進に貢献し得るものとされている。
この協力はタイにおいて、ウキクサホロビオント資源研究センターの創設、ウキクサホロビオントコレクションの創出(ウキクサの機能強化を促す微生物を探索、組み合わせること)、ウキクサホロビオントの機能強化技術と有価物(バイオ燃料、バイオプラスチック、家畜飼料、機能性食品)生産技術の開発、ウキクサホロビオントによる水質浄化システムの開発、及びこれら開発された技術の普及活動を通じて、ウキクサ産業技術の開発と、実用化に向けた研究開発基盤を整え、同センターでの研究活動が継続・発展し、研究がウキクサ以外の生物資源にも適用されるとともに、生物循環グリーン経済促進へ寄与します。
事業評価
(出典:外務省ODAホームページ、JICA)