ODA(The Project for Strengthening Health Care Systems for Preventing Non-Communicable Diseases)
- 国名 バングラデシュ
- 事業 技術協力
- 課題 保健医療
- 協力期間 2023年8月
プロジェクト紹介
バングラデシュでは、心血管疾患や糖尿病、がん、慢性呼吸器疾患といった非感染性疾患による死亡率が年々増加しており、2022年の世界保健機関(WHO)の報告によれば、全死亡者数の約70%が非感染性疾患(NCDs)によるものと報告されています。それまで中心であった急性期呼吸器疾患や下痢症などの感染症から疾病構造が変わり、より中長期的なケアを必要とする非感染性疾患の負荷が高まることで、政策づくりやガイドライン策定を担う保健家族福祉省は、疾患別の戦略やアプローチを立てたり、予防を重視した体制を整えたり、幅広い対応が求められています。
本事業は、対象地域において、NCDsマネジメント・モデルの最適化に係る取り組み、NCDs診療サービス向上のための病院管理体制の強化、都市部を含めたコミュニティレベルのNCDs予防対策向上に向けた検証を行います。これによってNCDsマネジメント・モデルの確立を図り、もって同モデルに基づいたNCDs予防対策がバングラデシュ全域に適用されることを目指します。
【上位目標】
NCDs マネジメント・モデルに基づいたNCDs予防対策がバングラデシュの全域で適用される。
【プロジェクト目標】
コミュニティにおける質の高いNCDs予防対策を実践するためのNCDsマネジメント・モデルが対象地域での活動を通じて確立される。
【成果】
成果 1
コミュニティにおける質の高いNCDs予防対策活動に向けたNCDsマネジメント・モデルが最適化される。
成果 2
NCDs診療サービス向上に向け、県病院および郡複合保健施設の質改善委員会(QIC)および業務改善チーム(WIT)の機能が強化・活性化される。
成果 3
コミュニティ・クリニック(CC)を基盤としたNCDs予防啓発活動の促進に向け、県及び郡レベルのコアチームの機能が強化・活性化される。
成果 4
都市部コミュニティにおける NCDs予防対策向上に向けた支援アプローチが検証される。
事業評価
(出典:外務省ODAホームページ、JICA)