ODA(The Phase 2 Project for Strengthening the ASEAN Regional Capacity on Disaster Health Management (ARCH 2))
- 国名 タイ
- 事業 技術協力
- 課題 保健医療
- 協力期間 2022年1月〜2026年3月
プロジェクト紹介
タイ政府は、ASEAN域内の災害医療の政策推進リード国として、タイ国内の災害医療体制を強化するとともに、ASEANの連携を強化し、域内の災害対応力強化を目指しています。しかし、ASEAN構成各国の災害医療に関する理解、実施能力や受援・支援体制には、大きな格差が存在しており、地域レベルでの連携体制の構築や仕組みづくりも推し進めていく必要があります。このような状況の中、タイ政府の要請に基づき、日本政府は「ASEAN災害医療連携強化プロジェクト」(ARCH)によりASEAN地域の災害医療の連携強化にかかる協力を開始しました。2017年の第31回ASEANサミットで採択された「災害医療に係るASEAN首脳宣言」(ALD)には、ARCHによる災害医療に関する地域連携の取り組みが盛り込まれ、ARCHはALDの実現に向けた行動計画(POA)案の策定を支援しました。ARCHでは、地域連携と協同の仕組みが開発されましたが、これらが実災害時に確実かつ有効に機能するためには、ARCHで始めた活動の定着、地域連携ツールの改善や新たな共通ルールの整備、各国の災害医療人材の育成が必要となっていました。
この協力は、ASEAN地域及び同地域での災害医療分野をリードするタイ国において、「ASEAN災害保健医療管理に係るASEAN首脳宣言(ALD)を実施するための行動計画」(POA)の円滑な実行を支援することにより、ASEAN地域の災害保健医療管理に係る能力の強化を図り、ASEANの災害に強い保健医療システムの確立に寄与します。
事業評価
(出典:外務省ODAホームページ、JICA)