ODA(Project for Promotion of Productivity Improvement and Industrialization of the Rice Sector)
- 国名 マダガスカル
- 事業 技術協力
- 課題 農業開発/農村開発
- 協力期間 2020年12月〜2026年5月
プロジェクト紹介
マダガスカルにおいてコメは主食であり、最も重要な作物です。現在のコメの自給率は約90パーセントですが、コメの自給達成は食料安全保障や経済・貧困削減の観点から特に重視されています。2019年1月に同国政府が打ち出した「マダガスカル新興計画」(2019~2024年)には、2024年までにコメの自給のために年間50万トンの生産増が目標に掲げられました。さらに、同国における将来の開発ビジョンである「Fisandratana 2030」においては、コメの需要が高いインド洋地域の穀倉地帯として、2030年までにコメの輸出国になることを目指しています。そのためには、先ず、コメの自給達成に向けた生産拡大の実現が必要であり、より多くの稲作農家に対する適正栽培技術の普及と稲作環境の維持(流域管理)を進めていくことが求められており、これらの技術の幅広い導入・普及が最優先の課題です。また、将来の輸出に向けた計画策定及び実施も必要となっています。本事業は、PAPRiz技術(種子選抜、育苗、本田均平化、施肥、除草、収穫後処理等、同国におけるコメの生産性向上に効果的な12の技術をまとめたもの。)の全国普及、コメバリューチェーンに係る中央政府の強化、農家の経営能力強化、投入材供給体制及びポストハーベストの強化を行うことにより、自給達成及び将来の輸出に資するコメバリューチェーンの強化を図り、コメセクターの産業化に寄与します。
事業評価
(出典:外務省ODAホームページ、JICA)