ODA(The Project for Strengthening Tropical Forest Resilience Based on Management and Utilization of Genetic Resources Capable of Climate Change Adaptation)
- 国名 インドネシア
- 事業 技術協力
- 課題 自然環境保全
- 協力期間 2022年6月~
プロジェクト紹介
インドネシアは世界第3位の熱帯林面積保有国であり、林業・木材産業を通じて同国を支える重要な経済基盤ともなっています。一方、国際的な木材需要の増加に伴う森林開発、地方分権以降の無秩序な森林開発・伐採許可の発行、違法伐採の増加や焼き畑等に由来する森林火災の頻発などにより、過去30年間で産出される木材の量は約4分の1まで減少しています。この状況下、インドネシア政府は持続的な森林資源や機能の利用と気候変動緩和への同時達成を目指し、持続的な森林管理に取り組んでいます。
本事業は、インドネシアにおいて、気候変動への高い適応性や生産性を持つ遺伝資源の増殖手法の確立、その遺伝資源の導入の為のガイドライン作成、同遺伝資源の植林による環境・経済・社会への効果の明確化及びこれ等の知見を取り纏めた報告書作成により、同遺伝資源が、インドネシアの林業セクターの関係者に推奨されることを図ります。これをもって気候変動への高い適応性と生産性をもつ遺伝資源の利用に対する価値がインドネシア国内において広く認識されることを目指します。
【上位目標】
気候変動への高い適応性と生産性を兼ね備えた遺伝資源の利用に対する価値がインドネシア国内において広く認識される
【プロジェクト目標】
気候変動への高い適応性や生産性を持つ遺伝資源が、インドネシアの林業セクターの関係者に推奨される
【成果】
成果 1
気候変動への高い適応性や生産性を持つ遺伝資源を増殖するための手法が確立する。
成果 2
気候変動への適応性や生産性の高い遺伝子物質を適地に導入するためのガイドラインが作成される。
成果 3
気候変動への適応性や生産性の高い遺伝子を植えることによる環境・経済・社会への品質向上効果が明らかになる。
成果 4
成果1、成果2、成果3から得られた知見からなる報告書が作成される
事業評価
(出典:外務省ODAホームページ、JICA)