ODA(The Project for Development and Operation Model of Plant-derived Soil Additives for Road Disaster Reduction on Problematic Soil)
- 国名 エチオピア
- 事業 技術協力
- 課題 運輸交通
- 協力期間 2019年4月〜2024年3月
プロジェクト紹介
エチオピアに分布する膨張性粘性土等の特殊土は、その特性から路面の泥濘化、不等沈下や隆起等による道路災害を引き起こしており、年間を通して通行可能な道路の整備はいまだ途上の段階にあります。本協力は、分布地域毎に固有の特殊土の鉱物組成、物理・力学特性を把握し、各特殊土に対する土壌改質剤の改良メカニズムを解明したうえで、現地の自然環境や社会経済的状況に適合した、現地で入手可能な植物を原料とする地盤改良材及びその研究成果を利用した簡便な道路整備手法を開発します。また、併せて道路管理者と地方コミュニティの連携による、新工法を運用した通行性改善と維持管理体制の構築を図り、特殊土地盤用の植物由来土質改良材を活用した全天候型道路の持続的な整備に寄与します。
協力地域地図
事業評価
評価結果
協力現場の写真
ジンカ大学及びアジスアベバ科学技術大学の構内に、実験圃場を整備。現地の講師や学生と協力して、土質改良材の長期安定性試験を実施することができる圃場を整備した。(2019年8月。エチオピア ジンカ)
日本側の学生がアジスアベバ科学技術大学でも継続して実験を続けている。特殊土の基本的な物性を調べる試験を実施した。(2019年8月。エチオピア アジスアベバ)
プロジェクトメンバーである日本側の教授陣4名がアジスアベバにて公開講座を実施。エチオピアのプロジェクトメンバーのみならず、現地の学生が多数参加し、議論を深めた。(2019年9月。エチオピア アジスアベバ)
住民参加型の道路整備のデモンストレーションを実施。現地の技術者や村役場の人たちと日本・エチオピアの研究者が協議しながら道路の側溝を成形。(2019年12月。エチオピア ジンカ)
アジスアベバにて日本エチオピア双方の研究者が一堂に会し、合同セミナーを実施。実験の進め方や各研究者の役割分担を協議した。セミナーはインターネットを通じて日本にも配信し、日本側の研究者も参加した。(2020年2月。エチオピア アジスアベバ)
日本側研究者がエチオピア研究者と共に、エチオピアの学生に対して土質試験の実験実習を実施。(2020年2月。エチオピア アジスアベバ)