検索・表示機能の拡充、海しる、国土数値情報等との連携拡充も
2022-03-30 国土交通省
大臣官房技術調査課,不動産・建設経済局情報活用推進課,国土技術政策総合研究所,海上保安庁海洋情報部情報利用推進課
電子納品保管管理システムとの API 連携により工事管理ファイルと連携を行い、国土交通データプラットフォーム上において、過年度の直轄工事情報の表示・データ取得が初めて可能となりました。あわせて、フリーワード検索やアイコンのクラスタ表示が可能となったほか、BIM/CIM モデルのデータ追加、海洋状況表示システム(海しる)などとのデータ連携が拡充されました。
また、国土交通データプラットフォームの持続可能な運用に向け、地下埋設物データ連携と公共交通データ連携の実証実験を行い、SHOWCASE のページに追加しました。
【国土交通データプラットフォームの概要】
●国土交通省と民間等のデータによるデジタルツインの実現を目指す
●3次元データ視覚化機能、データハブ機能、情報発信機能を有するプラットフォームの構築
●API を活用することでデータを最新の状態で提供
●業務の効率化やスマートシティの推進、産学官連携によるイノベーション創出
※利活用イメージとして、民間企業より提案いただいたものを併せて公表します
※API:サービスの機能やデータ等を他のサービス等から呼び出して利用するための接続仕様
【今回の機能拡充・データ拡充(ver2.1)】
① 直轄工事のデータ注1)
・電子納品保管管理システムに保管されている工事基本情報【約 2.8 万件追加】
注1)2015~2021 年度完了工事のうち、電子納品保管管理システムに登録済みの工事を対象(2019 年~2021 年度は一部工事のみの情報であり、電子納品保管管理システムへ登録完了後、順次更新する予定)
・ BIM/CIM モデル【41 件追加】
② 検索・表示機能の拡充
・フリーワード検索
・アイコンのクラスタ表示
③ 海洋状況表示システム(海しる)
・島名、海上保安部署等、港湾、漁港、灯台【新規追加】
④ 国土数値情報
・施設関連データ【約 95 万件追加】
⑤ 東京都 ICT 工事
・東京都が行った ICT 活用工事での点群データ【2件追加】
⑥ ダム便覧
・ダムの基本諸元【新規追加】
⑦ 要素技術の研究開発(2 次元 CAD 図面から 3 次元モデルを自動で作成する技術)
・橋梁の 3 次元モデル【1件追加】
※国土交通データプラットフォームの SHOWCASE のページに追加
【実証実験】
① 地下埋設物データ連携
・自治体広域エリア(大阪府富田林市、静岡県三島市、千葉県柏市)を対象に地下埋設物の3次元データを整備
・地下の3次元データを可視化
② 公共交通データ連携
・3県(山形県、富山県、兵庫県)のバス等の GTFS データを一元管理する「GTFS データリポジトリ」構築 ・API 連携による検索・表示・ダウンロードが可能
※国土交通データプラットフォームの SHOWCASE のページに概要を公開
国土交通データプラットフォーム https://www.mlit-data.jp/platform
問い合わせ先
(取組全般について)
国土交通省 大臣官房 技術調査課課長補佐 田中、係長 小泉
(国土交通データプラットフォームのシステム、要素技術の研究開発について)
国土技術政策総合研究所 社会資本マネジメント研究センター 社会資本情報基盤研究室主任研究官 中村
(電子納品保管管理システムとの API 連携による工事基本情報の表示について)
国土交通省 大臣官房 技術調査課課長補佐 中野、係長 三留
(海洋状況表示システム(海しる)について)
海上保安庁海洋情報部情報利用推進課主任海洋空間情報官 足立、海洋空間情報官 内藤
(国土数値情報について)
国土交通省 不動産・建設経済局 情報活用推進課課長補佐 武林、国土情報係長 小島
(ダム便覧について)
一般財団法人 日本ダム協会 伊奈