道路橋等の点検効率化等への計測・非破壊検査技術の適用性に関する共同研究(Ⅰ)非破壊検査・計測技術の道路橋等の点検要領への導入に関する共同研究
国総研資料 第 981 号
【概 要】
橋道路の定期点検の方法は、近接目視を基本とし、必要に応じて打音や触診を併用するものとされている。しかし、足場のない高橋脚、狭隘部、閉断面部材のように近接による点検が困難な場所も存在し、近接ができた場合にもコンクリート内部に生じている変状などは打音、触診のみでその状態を把握することが困難な場合もある。そこで、非破壊検査技術を併用することで、診断の参考となる情報を更に取得することが期待されるが、得られた検査情報の解釈にあたっては、非破壊検査機器の性能や計測誤差と計測条件の関係を事前に把握しておくことが必要である。 そこで、本研究はコンクリート構造物の内部損傷を対象とした非破壊検査技術の性能を評価する手法を確立することを目的に行った。主にプレストレストコンクリート構造物で想定される様々な内部損傷を対象に既存非破壊検査技術の基本性能、適用性、作業性について実証による調査を行い、コンクリート構造物の内部損傷に対する非破壊検査技術に求める性能を考察するとともに、非破壊検査技術の性能評価試験法を提案した。
【担当研究室】
橋梁研究室
【執 筆 者】
国土交通省 国土技術政策総合研究所 他14機関
全文
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