プロジェクトの紹介
ルーマニアの火力発電セクターにおける環境対策は、2007年のEU加盟に向け環境規制が強化される中、大気汚染軽減を目的とする投資が課題となっていました。ルーマニア政府は、エネルギー分野の開発と合理化を進めるための基本計画を発表しました。この計画には、発電の中枢を担う火力発電の操業継続のため、排煙脱硫設備設置を主とする環境対策の必要性などが示されていました。同国最大規模の石炭火力発電所であるトゥルチェニ火力発電所は、存続稼働が決まっていたものの、2003年閣議決定541号に定められたSO2排出基準を達成する必要がありました。この協力は、トゥルチェニ火力発電所に排煙脱硫装置を設置しました。これにより、EU準拠の国内排出基準を達成しつつ同発電所の長期的操業を図り、環境保全と経済活動に寄与しました。
協力現場の様子
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キャプション
- 排煙脱硫装置からの排煙(EU環境基準に準拠したSO2排出により煙の色が白い)
- トゥルチェニ火力発電所の既存の発電機(全7機)
- トゥルチェニ火力発電所の全容(煙が出ているのが本事業で設置した排煙脱硫装置4基)
- 火力発電所の周辺環境(貯炭場の向こうに工場や町が広がる)
- 既存の冷却塔
- 燃料の石炭(リグナイト)を運ぶベルトコンベア
- 発電所の傍の貯炭場
- 電気モーターポンプ室(排煙ダクト用)