走行中に大型電動トラックをワイヤレス充電する米国初の高速道路区間を実現（First highway segment in U.S. wirelessly charges electric heavy-duty truck while driving）

米国インディアナ州パーデュー大学とパートナー企業は、走行中の大型電気トラックをワイヤレスで充電できる 米国初の走行中給電ハイウェー区間 を完成させた。道路に埋設されたコイルが電磁場を発生し、車両底部の受電装置がこれを電力に変換する仕組みで、重荷重車両が高速走行中でも安定して給電を受けられるよう最適化されている。今回の新セグメントは、重量の大きい商用車に焦点を当てた初の実証であり、物流車両の充電停車時間の削減、バッテリー容量の小型化、航続距離の拡大が期待される。また、この技術は将来の全国道路網への拡張を見据えた標準化研究の一環で、電動化が困難とされてきた大型輸送分野の脱炭素化に大きく貢献する可能性がある。今後は耐久性評価や実運用データの収集を通じ、商業化へのステップが進むとみられる。