ODA(Capacity Development Project for Agriculture Research and Extension)
- 国名 イラク
- 事業 技術協力
- 課題 農業開発/農村開発
- 協力期間 2022年11月
プロジェクト紹介
イラクでは農業が地方部での雇用の大部分を占め、紛争からの復興や石油依存経済からの脱却にとって重要な産業と位置付けられています。しかし、度重なる紛争や干ばつの影響により農地の荒廃が進行し、近代農業技術の導入が停滞しています。イラクの北部に設けられたクルド人の自治行政地域であるクルディスタン地域では、政府の研究機関でも農業技術に関する知識は限られ、多くの農家が遠隔地で従事していることもあり、政府の農家に対する農業技術指導が十分でなく、品質の高い農作物を生産できていません。このため、農業技術の改善は優先事項であり、作物の品種改良や新しい農業技術の開発を担当する農業試験センターはその中核として位置づけられています。
本案件は、クルディスタン農業試験センターを対象に、計画立案、予算策定、研究実施、問題把握及び解析を自主的・継続的に実施できる人材を育成します。農業試験センターの能力が向上することで、農家にとって有益な情報が提供され、クルディスタン地域の人々が高い品質の農作物を安定的に入手できるようなことが期待されます。
【上位目標】
クルディスタン地域の各農業試験センターが、農家のニーズに沿った技術情報を継続的に提供する。
【プロジェクト目標】
クルディスタン地域の各農業試験センターが、「研究-普及-農家」の連携を活用しながら、農家に有益な農業技術情報を提供できるようになる。
【成果】
成果1:研究員が、農家のニーズを参考にしながら、適切な研究課題及び方法を設定した研究基本計画書が作成できるようになる。
成果2:研究員が、詳細研究計画書をもとにした研究を適切に実施できるようになる。
成果3:研究成果が農家の実践できる形にされ、普及員に活用される。
成果4:「研究-普及-農家」の連携を持続していくための組織的仕組みが導入される。
事業評価
(出典:外務省ODAホームページ、JICA)