2024-06-06 国土地理院
衛星データと水準測量を組み合わせて上下変動分布を得るための「衛星SARによる上下変動測量マニュアル」を作成、公表しました。 これにより、都道府県等が行う地盤沈下調査等において、これまでより空間分解能の高い上下変動分布が効率的に得られるようになります。
- 国土地理院は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が運用する衛星「だいち2号」のSAR※データを用いて、干渉SAR時系列解析(資料1)により、地面の高さの変化を捉えています。これにより全土に渡る高さの変動を把握した全国変動分布図(衛星SAR地盤測量成果)を公開しており、その数値データを公開しました。
- この数値データと水準測量を組み合わせることで、これまでより空間分解能の高い上下変動分布を効率的に得るための測量マニュアルを作成、公表しました。
- 都道府県等が水準測量で行っている地盤沈下調査等において、この測量マニュアルを活用することで、水準測量の作業量を削減し、より広域の変動が捉えられるなど効率化が図られることが期待されます。
- 今後、都道府県等における地盤沈下調査等への測量マニュアルの活用に向け関係機関と連携してまいります。
- ※ SAR(Synthetic Aperture Radar 合成開口レーダー)は、人工衛星等から地表に向けて電波を照射し、戻ってきた電波を受信し、往復にかかる時間により地表までの距離を面的に観測する技術です。
衛星SARによる上下変動測量マニュアルにより期待される効果
参考資料及びマニュアルの掲載先
- 資料1 干渉SAR時系列解析とは(PDF形式:458KB)
- 衛星SARによる上下変動測量マニュアル[2024年6月6日](新規ウィンドウ表示)
- マニュアル・要領等のダウンロード(新規ウィンドウ表示)
- 衛星SAR地盤変動測量成果ダウンロードサービス(新規ウィンドウ表示)
問い合わせ先
国土地理院 測地部 宇宙測地課 課長 栗原 忍
課長補佐 石本 正芳