ODA(North-South Commuter Railway Extension Project (II))
- 国名 フィリピン
- 事業 有償資金協力
- 課題 運輸交通
- 借款契約(L/A)調印 2023年2月
- 借款契約額 2700億円
プロジェクト紹介
フィリピンのマニラ首都圏では、1990年以降の人口急増に伴い、交通量も増加しています。しかしながら、大量輸送手段としての公共交通の整備が追いついておらず、マニラ首都圏および近郊の交通渋滞は深刻です。また、マニラ国際空港の混雑緩和のため、クラーク国際空港の拡張が進行するなか、その約30キロメートル北にある米軍跡地の再開発事業が進められており、今後ますます移動需要が高まると予想されています。
本事業は、マニラ首都圏における南北通勤鉄道(マロロス‐ツツバン)を南方はラグナ州カランバまで、北方はパンパンガ州クラーク国際空港までそれぞれ延伸します。これによって、都市交通の連結性強化と交通渋滞の緩和を図り、もってマニラ首都圏の経済圏の拡大、投資環境の改善、大気汚染や気候変動の緩和を目指します。
① 事業の目的
本事業は、マニラ首都圏における南北通勤鉄道(マロロス‐ツツバン)を南方はラグナ州カランバまで、北方はパンパンガ州クラーク国際空港までそれぞれ延伸することにより、マニラ首都圏及び近郊における都市交通の連結性強化と交通渋滞の緩和を図り、もってマニラ首都圏の経済圏の拡大、投資環境の改善、大気汚染や気候変動の緩和に寄与するもの。
② 事業内容
以下のうち、JICA は2)、3)及び4)に対して、ADB は1)に対して融資を行う。
1)土木工事(本線(約 113 km)及び車両基地(2 箇所))
2)鉄道システム・軌道工事
3)車両調達(通勤電車 304 両、特急電車 56 両、計 360 両)
4)コンサルティング・サービス(詳細設計のレビュー及び最終化、入札補助、施工監理、環境社会配慮支援、鉄道運営維持管理支援等)
事業評価
(出典:外務省ODAホームページ、JICA)