2024-02-09 国土技術政策総合研究所
国総研資料 第 1266 号
【概 要】
将来気候における高潮や高波のリスクを評価し,港湾地域での気候変動適応策を実施することや港湾施設を適切に設計することが重要である.これらの将来気候におけるリスク評価や港湾施設の設計には,将来気候における高潮偏差および波高の極値について,その変化を評価する必要がある.
本研究では,将来の3大湾における高潮偏差および波高について,将来気候の海水面温度パターンの違いも考慮し,再現期間に応じた将来変化比を算出した.また,本研究による高潮偏差および波高の将来変化比について,将来の港湾施設を設計する際に参考とする値を示すとともに,留意点についても示した.
【担当研究室】
港湾・沿岸海洋研究部 港湾・沿岸防災研究室
【執 筆 者】
本多和彦,成田裕也,岡本侃大,百海郁弥,平山克也,髙川智博,森 信人
研究資料全文
35,634KB
目 次
1. まえがき
2. 数値解析手法
2.1 気圧場・風場の解析
2.2 高潮解析
2.3 波浪解析
2.4 現在気候および将来気候の台風データ
2.5 極値統計解析
2.6 対象港湾
3. 高潮偏差の将来変化予測
3.1 東京湾
3.2 伊勢湾
3.3 大阪湾
4. 波高の将来変化予測
4.1 東京湾
4.2 伊勢湾
4.3 大阪湾
5. まとめ
6. あとがき
謝辞
参考文献
付録A 高潮偏差の将来変化予測の詳細結果
付録B 高潮偏差の極値統計解析結果