ODA(Coastal Fisheries Resource Management in Tunisia)
- 国名 チュニジア
- 事業 技術協力
- 課題 水産
- 協力期間 2005年6月〜2010年6月
プロジェクト紹介
チュニジア南部の沿岸部、特にガベス湾は良好な漁場としてだけでなく、藻場が豊かで、地中海の重要な産卵場・育成場として知られていました。しかしながら、近年の違法操業により、過剰漁獲や藻場の崩壊が進んだため、底魚資源が著しく減少しました。また、漁業従事者組織、地元住民、行政組織との間の協力体制が不十分であったため、効果的な漁場環境復元措置が取られてきませんでした。さらに、操業規制に伴う漁業従事者の代替収入源を確保する取り組みがなされず、結果として操業規制が遵守されていませんでした。
この協力では、事業対象地域における漁業従事者参加及び藻場の保全・再生の実証、試験的な資源増殖活動の促進、事業活動に基づく漁業従事者の収入多角化のための行動計画の作成、沿岸水産資源管理の実践に向けた近隣諸国との技術交流の促進などを行いました。その結果、事業対象地区において、漁業従事者コミュニティ参加による底魚資源の持続的な活用のための沿岸水産資源管理モデルが開発され、漁業従事者コミュニティ参加によるチュニジア南部沿岸地域の底魚資源の持続的利用のための資源管理モデルの普及に貢献しました。
事業評価
(出典:外務省ODAホームページ、JICA)